系列のサービサーであれば、単なる事務手続きの移管だけの場合もある
銀行は貸付金の回収見込みがないと判断すると、債権をサービサーやノンバンクに譲渡することがある。
債権が譲渡されると、変更された債権者が決算書に載るので、その債権者の名前がいかにも債権譲渡されたものとわかるようなところだと、一般的にその後の新規融資は難しくなってしまう。
しかし「サービサー」と言われたからといって、必ずしも債権譲渡とは限らないのだ。
何度か条件変更の契約を続けていたある日、ある都市銀行から「今後の事務処理は関連のサービサーが行います。」と告げられた。
このケースの場合は、事業計画の説明や業績の報告、今後の返済計画等の説明や条件変更の交渉・契約手続きは関連会社のサービサーに移管されるというものだった。
つまり、事務手続きだけが移管され、債権は銀行に残っているため、決算書の借入先の記載は変わらず、他行に知られることはない。
もちろん業績が好転し、銀行本体の本支店扱いに戻るまでは、この銀行からは新規融資は受けられない。(その後、他行からは新規事業のための新規の融資を受けることができた。)
しかし、サービサーに事務移管されると、更新の度に淡々と事務手続きが行われ「私たちは金利だけきちんと払っていただければうるさいことは言いませんので…。」とあっさりした対応。ちょっと寂しさを感じた。
債権譲渡と言われても、一概に恐れることはない
一方で、ある金融機関から2本の借り入れのうち、プロパー(協会保証の付いていない融資)の方を債権譲渡したいと打診があり、応諾書の提出を求められた。
譲渡先はノンバンクだった。
銀行は不良債権を一括処理するために、バルクと言って回収見込みのない債権をまとめて安価でサービサーやノンバンクに譲渡することがあるのだ。
応諾書については融資課長さんから「出していただかなくても債権譲渡はしますけどね。」と冷たく言われた。しかし調べてみたところ、債権譲渡されることはデメリットだけではないことがわかった。
一般的に債権はかなり安く譲渡されるので、時間が経過すると、その債権を安く買い戻すことができるようだ。
このケースの場合は、決算書を見れば銀行からノンバンクに債権譲渡されたことがわかるので、こうなると業績が回復するまでほとんどの銀行からの新規融資を受けることは難しくなると考えた方がいい。
余談だが、譲渡された直後、ノンバンクに様子伺いと、他行と同様に今後の事業計画と返済計画を説明しに訪問した。
こちらも他行同様プロラタ方式の返済計画に同意していただけるということがわかった。
そして、今後の債権の取り扱いについて尋ねると、数年後に債権を買い取ることができる可能性があることも確認できた。
参考URL : サービサー(一般社団法人 全国サービサー協会)
参考URL : ノンバンク(JCB)
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