2回目は15分程度で終了し、債権者集会が終結した
1回目の債権者集会から約2ヶ月後、2回目の債権者集会が行われた。
この間、管財人からは税金の納付についての問い合わせが1度来ただけで、破産手続きに関する連絡等は何もなかった。
1回目の債権者集会の頃には残務整理も終わっていたので、この頃のぼくは新しい仕事を軌道に乗せるために日々戦っている時期だった。
債権者集会の日、また地方裁判所の受付前で弁護士と待ち合わせて会場に向かった。
2回目は1回目よりも小さな会議室で行われ、出席した債権者も金融機関を中心に10人程度に減っていた。
裁判官が入室し開会が宣言されると、早速管財人から1回目に出されていた宿題への報告がされた。
内容は質問した債権者の希望に沿った内容だったので、特に異論などはなかった。
次に財産の調査結果、そして配当について再び説明がされた。
これも第1回目の時とほぼ同じ内容だったので簡単に終わった。
最後に裁判官から管財人の報酬額と、破産手続き終結までの流れが説明され、今回で債権者集会が終了することが告げられ、約15分ほどで終了した。
顧問弁護士と破産管財人にはとても感謝している
その後、管財人にお会いすることはなかったが
債務整理の受任通知が弁護士から出されてからは無給だったため、生活していくためには、残務整理をしながらも、仕事を始めなくてはならなかった。
そんな事情だったので、仕事を休めない日は管財人が進んで対応をしてくれた。
そして多くの不安を抱えるぼくの質問にも丁寧に答え、また手続きがスムーズに行くように、時には厳しく判断を後押ししてくれたこともあった。
誤解のないように言っておくが、管財人がぼくに便宜を図ったなどということは一切ないが、様々な場面において人として尊重してくれたのだ。
債権者集会の会場を出た後、顧問弁護士から
「これですべて終わりましたね。お疲れ様でした。」
と言葉を掛けてもらった。
当然、心から喜ぶ気持ちにはなれなかったが、事業継続を断念すべきか悩んでいた時期は親身になって意見を述べてくれ、そして債務整理が開始されてからも最後まで手を抜かず丁寧に対応してくれた。どれだけ心強かったことか。
心からの感謝の意を伝えて裁判所を後にした。
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