お客様が減少し始めた原因を探していくと、その原因は
増資も順調に進み、店舗数も増え、IPO準備も着々と進んでいた。
これから産業革命と肩を並べるような歴史的な大変革が、我々に立ちはだかり、徐々に蝕ばまれていくなんて微塵も感じることなく、数年後には東京証券取引所で、フラッシュの中、鐘を鳴らすものと思っていた。
当時、全店舗で1日5,000人、年間180万人ものお客様に利用していただけるようになっていた来店客数が徐々に減少し始めたのだ。
その原因はテクノロジーの進化だった。
当社の店舗では飲食をしながら様々な情報を得ることができ、さらに高性能なインターネット機器で数多くのコンテンツを利用することができた。
これが他の飲食店との違いとなり高い集客力と客単価を実現していたのだ。
そこにインターネットの普及によって“携帯できるパソコン“であり、”情報端末”である、スマートフォンやタブレット端末が登場し、いつでもどこでも手軽にインターネットで情報が得られ、様々なコンテンツが配信されるようになった。
来店動機が徐々に薄れ、少しずつ客数が減少していった。
来店客の減少により、次々と収益の柱が失われていった
そして早くも広告効果がリアルからスマホに移行していくことを予見した広告出稿企業が、店舗収益の柱のひとつであった広告を絞り始めた。
さらに既存店の売上が確実に減少している中で、新規のフランチャイズ加盟を受け付けるわけにはいかず、自社所有遊休物件の有効活用を目的とした出店以外の新規加盟受付を中止した。これにより会社の大きな売上と利益を占めていたフランチャイズ収入もほぼ消滅してしまった。
一日も早く既存店売上を回復させなければいけないという思いで様々な施策を練っては実行することを繰り返した。
しかし、店舗の売上に歯止めがかかることはなかった。
それでも社員たちは懸命に脱出の糸口を見つけ出すために長い期間、懸命に頑張ってくれた。
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