直営出店資金の調達に成功
創業して間もない頃の融資についてはとても厳しいものがあった。
1期目に運転資金の借り入れを国民政策金融公庫に相談したが無担保では融資してもらえず、親の持っていた不動産を担保を入れて500万円の融資をしてもらうのがやっとだった。
しかし2期目に入り、初の直営店を出店するために銀行に相談に行くと、今度はトントン拍子に話しは進んだ。1期目の黒字決算と、当時は新しかったビジネスモデルの店舗に実際にお客様が入っていることを説明できたからだろう。
融資と提携リースで出店費用の全額の資金調達ができ、初の直営店を出店できることになった。
ブランドイメージの刷新がその後の成長の原動力に
初の直営店候補物件は大きな駅から歩いて2分という立地だったが、路地を入った一本裏通りだった。もちろんメイン通りに面していた方がいいに決まっているが、賃料がものすごく高い。
しかしぼくには(一般の喫茶店と違って多くの情報が得られる差別化されたコンセプトだから、裏通りであってもお客様を引きつけ、さらに満足度が高いはず。絶対に流行るはずだ!)というあまり根拠のない自信があった。
店舗のロゴマークやインテリアデザインなども、斬新で、かつ親しみやすく、お客様が一目見てファンになっていただけるようなものに一新したかった。
創業時からお世話になったデザイナーさんを変えることは 苦渋の決断だったが、当時では無謀と言える企画料を支払って、サラリーマン時代から親交のあったデザイナーさんに依頼することにした。これが結果的に多くのお客様を引きつけ、また多くの投資家の方々の判断を後押しする力になったと思う。
そして創業のメンバー含めた当時の社員たちも、待ちに待った初めての直営店のオープンに胸を踊らせ、準備に励んでいた。
オープン準備中の意外な珍客!?
そんな中、こんなこともあった。
オープン準備中に、ヤクザさんと思われる若い人が、威圧的に何かを売り込みに来たと店長から報告があった。みかじめ料ってやつだ。
早速最寄りの交番に相談に行ってもらった。
それから1週間後、ぼくが本社から店舗に行っていた時、怖そうな3人組の男たちが、自動ドアから10メーター先にいるぼくに向かってゆっくり歩いて来た。心の中で(やばい来た…。)とつぶやいた。
すると一番先頭にいた坊主頭にサングラスをした親分さん?幹部さん?とおぼしき男性が「責任者は?」と。
「私ですが」と答えると
「◯◯署のマル暴の者ですが、先日こちらにチンピラが来たようですが、××組の若いもんでしたから引っ張っておきました。組の方にも言っておきましたので、もう来ないと思いますよ。また何かあったら連絡ください。」
公務員の方々だったのね。
こうして誕生した初めての直営店は、オープンして間もなく連日多くのお客様が来店され、数ヶ月後には常に満席が続くようになり、驚異的な利益をあげていった。
この直営店の大成功が2度目の転機だった。
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